インターネットが普及し、それに伴いネット通販も多くの人が利用するようになりました。スマートフォンを使えばどこでも買い物ができるようになったのは、ネット通販会社だけではなく物流・運送業のお仕事をしている方々のおかげでもあります。近年ではおせち料理も自宅で作るより通販で注文をするのが常識的になって来ましたよね。
また、日常生活でよく利用するバスやタクシー、主に旅行で利用する飛行機やフェリーなどにも物流・運送業が関わっています。馴染みが無いように思えても、普段の私たちの生活に密接している職業でもあるのです。
トラックドライバー
配送センターや倉庫から出庫された商品を目的地まで運ぶのが、トラックドライバーの主な仕事です。長距離を走ることが多く、途中で仮眠を取りながらの移動も少なくありません。
体力と経験が必要ですが一人で走るため、人間関係のストレスが少ないお仕事と言えるでしょう。
勤務形態は運送会社の正社員や契約社員として働く場合と、委託で働く場合があります。
運送会社で働く場合は運送会社のトラックを使用し、給与は固定プラス取引件数という場合が多く、委託だと歩合になっているため扱った件数分の報酬が支払われますが、自分のトラックを使うためメンテナンス費用は自己負担となります。
また、2t未満のトラックなら普通運転免許で運転できますが、それ以上のトラックは中型自動車免許や大型自動車免許が必要です。
旅客運送
旅客運送というのはバスやタクシー、飛行機のように物品だけではなく人を乗せるものを指します。
運送はお金を取るのが条件のため、無料の送迎バスは旅客運送には含まれません。タクシーの場合、ナンバープレートの色が緑色になっているように職業にするにはその車両に対応した免許が必要です。
タクシーだと第二種免許となり、バスは大型二種免許になります。飛行機を操縦するための資格もありますが、転職というよりは趣味や定年後に取得される方が多いようです。
#バスの運転手になるための大型二種免許について | バスギアターミナル
#飛行機・自家用飛行機を操縦するための免許について | ユニバーサルエアー
旅客運送は、人の命を運ぶ責任の大きな仕事ですので、免許の取得はもちろん、お客さんの命を預かっているという責任感を持てる人に向いている仕事です。
倉庫管理・入出荷
倉庫内にある商品の管理を行うのも物流業のひとつ。
倉庫管理は、配送センターや倉庫に保管されている商品の管理や仕分け、集荷などをする仕事で、取り扱う商品は食品からアパレル雑貨など多岐にわたります。
そのため、商品の大きさや重さが変わりますし、倉庫内も冷暖房の有無など職場環境は大きく変わってきますので、自分の体力に合った職場を選ぶといいでしょう。
また、管理業務はミスが許されないため細かいところまで確認できる能力や、どうすれば効率よく管理できるようになるかという視点を身につけることもできるのがこの仕事の特徴です。
集中力を保つのに自信がある方や、細かい作業が好きな方に向いている仕事と言えます。